カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024」が6、7日、京セラドーム大阪で開催され、侍ジャパンが欧州代表との強化試合に臨む。侍ジャパンは今年11月にプレミア12、2026年に第6回WBC、そして28年には野球が正式種目として復活するロサンゼルス五輪を控えており、今シリーズはチーム作りにおいて重要な2連戦となる。今日の先発マウンドには平良海馬投手(埼玉西武ライオンズ)が上がる。

■指揮官「宗山はなかなか欠点が見つからない」

今日から始まる欧州代表戦は、今後の侍ジャパンを支えていく若手に期待がかかる。井端弘和監督も「11月にプレミア12があることも意識したし、その先のWBC(2026年)やロサンゼルスオリンピック(2028年)ということも考えて選んだ選手もいる」(侍ジャパンオフィシャルサイトから)と話しており、今後の主要大会を見据えての選考だったことを明かしている。

特に金丸夢斗投手(関西大)、中村優斗投手(愛知工業大)、宗山塁内野手(明治大)、西川史礁外野手(青山学院大)という4人の大学生を選んだことは象徴的。経験の場を与え、飛躍につなげてほしいという指揮官の意図が感じられる選出となった。※宗山は右肩甲骨骨折の診断。怪我の状態を確認しながらチームには帯同予定。

特に遊撃を守る宗山には「10年に1人の逸材」という評価が聞こえてくる。同監督も「なかなか欠点が見つからない」(同サイトから)という注目株で、今秋のドラフト会議では複数球団による1位指名が確実視されている。

■田村は1軍通算10試合出場でサプライズ選出

侍ジャパンにおける遊撃といえば、現在は源田壮亮内野手(埼玉西武ライオンズ)が不動。しかし、31歳でベテランの域に入っており、26年WBC、28年ロス五輪を考えた時、若手の台頭が求められるポジションとなりそうだ。

そのほか、今回の欧州代表戦には1軍通算10試合出場ながらサプライズ選出された20歳の田村俊介外野手(広島東洋カープ)や昨年行われた「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」で名を挙げた20歳の根本悠楓投手(北海道日本ハムファイターズ)ら勢いのある若手が多く選ばれており、次代の侍戦士に注目が集まっている。

WBCはメジャー組が参加しているが、五輪はMLB球団がこれまで選手の派遣を認めてこなかった。そのため、ロス五輪についても予選を含めて国内組で編成する必要がある。ただ、同五輪ではMLB球団がスター選手派遣に舵を切るという報道もあり、実現すればロスを本拠地とするドジャース大谷翔平投手の参戦があるかもしれない。

■放送・配信スケジュール

「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」は6、7日とも京セラドーム大阪で19時開始。 テレビ放送は6日がTBS系列、BS-TBS、J SPORTS 1。ネット配信はTVer、J SPORTS オンデマンド。7日はテレビ朝日系列(BS朝日にてリレー放送)、J SPORTS 1。ネット配信はABEMA、J SPORTS オンデマンドとなっている。

文●SPREAD編集部